第2話・宿敵、海ちゃん登場!

[前回までのあらすじ]
 女の子と出会うために行った刑務所見学ツアー。
 しかし女性と男性とでは見学場所が違い、ラビは意気消沈。
 雨の中、走って下宿に帰る彼を待ち受ける黒い影が・・・

第2話 宿敵、海ちゃん登場!

 刑務所から学校に着いた時にはすでに大雨であった。
 ラビットはびしょ濡れになりながら下宿所まで帰ってきた。
「ちきしょうー。なんで雨なんか降ってくんだよ。」
 ぶつぶつ言いながら彼は玄関に到着した。
「あ~あ、かなり濡れちゃったよー。まっ、水もしたたるいい男ってか」
 ・・・馬鹿である。
 ここまでナルシスト化したラビットも珍しい。まさに珍獣である。
 その後彼は自分の部屋に行った後、隣の部屋のドアを叩いた。
--コンコン--
 しかしその部屋の住人は一向に出る気配がない。
--コンコン--
 ラビットはしつこくその部屋のドアを叩いた。
--ガチャ--
 ついにその部屋のドアが開いた。
「いったい何の用だ!うるさいぞ!」
 そこから出てきたのは同じ下宿人の海ちゃんであった。
「いや~、海ちゃん聞いてくれよ~」
--バタン!--
 うむも言わさず海ちゃんはドアを閉めた。
「用がないならさっさと帰れ!」
「そんなこと言わないでさ~」
--ドンドン-- 
 ラビットはしつこくドアを叩いてきた。
 ついに観念したのか海ちゃんはしかたなくドアを開けた。
 開けるやいなや、彼はずかずかと中に入り込んできた。
「聞いてくれよ海く~ん、今日さ~」
「ええーい!僕に言わずにデラッチに電話しろ!」
 しかしラビットは永遠と今日の出来事を話し始めた。
 徐々に海ちゃんの怒りのボルテージが上がっているのも知らずに・・
                              

[次回予告]
 海ちゃんの言うことを聞かずに黙々と喋るラビット。
 それに腹を立てた海ちゃんはついにとんでもない逆襲を開始する。
 顔面蒼白になったラビに明日はあるのか?
 次回 「ラビット、あせる」にご期待下さい。

                              
 ※この物語を事実を元に書かれた真実です

         総監督 海ちゃん




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